サクセサーズ

「う、うう…ううう」



呻き声をあげながらリリィは這々の体で立ち上がった。身体からは血が流れ、涙がボロボロと流れる。



どんなに痛くても、辛くてもやらなきゃいけないことだってあるんだ。アレンばっかりに、頼ってはいけないんだ。リリィは歯を食いしばって魔法の詠唱を始めた。



「…どんなに抵抗してもムダ」



ナディヤは黒い矢を再び飛ばしてきた。さっきよりも何倍もの数をリリィめがけて飛ばしてきた。



「星と大地の精霊よ!大地を揺るがせ!アース・クエイク!」