サクセサーズ

「リリィ!」


その様子を離れて見ていたアレンがリリィのもとへ駆け寄ろうとする。しかし、マジードの斧がそうさせてくれない。


「お前の相手はこっちだろう」



行く手を斧が阻む。アレンは助けたくても手を出すことができない状況だった。頼む。起き上がってくれ。そう祈るしかなかった。