サクセサーズ

「ええぞ。マジード。ナディヤ」



ルーカスはくぐもった声で答えた。隣の髭を蓄えた老人も頷く。もちろん、それは戦っているアレンとリリィには聞こえない。



「あの竜人の童のおかげで、儂等もここまで強くなれた。それをここで無駄にするわけにはいかんのだ」




「ハシム。あんたの言うとおりや。あいつらには頑張ってもらわんとな。いざとなったらおれらも戦わなきゃあかんけど」



二人はその戦いぶりを見ながら答えた。もちろん、戦いには干渉しない。二対一のような不平のある戦いは革命軍は好まないからだ。