サクセサーズ

通路は薄暗く、じめじめとしていて気味が悪いところだった。カツンカツンと靴を蹴る音が辺りにこだまする。



きっと、この通路を抜けたらさっきのように革命軍がうじゃうじゃといるのだろう。そう思うとリリィは身震いが、アレンは武者震いが止まらない。



通路を抜けると、視界は開けて円形のグラウンドに出た。辺りには誰もいない。観客席にも誰も座っていない。



「なんだ、怖気づいて逃げたか」



アレンがいつもの調子で皮肉をポロリとこぼす。