サクセサーズ

リリィは言い終えないうちに偉そうなことを言ってごめんなさいと下を俯いてしまった。


喜んでいた国民たちもリリィの言葉を聞いて、きまりの悪い顔をした。犠牲者がたくさん出たことは忘れてはならない。


続いてアレンが口を開いた。


「犠牲が多く出たのは受け止めなければならない。だが、革命を起こそうとしたのは少なからずお前達に国を変えたいという意思や勇気があったからだろう?

闇の魔法がお前達の不平不満を増幅させたのかもしれないが、それだけでは到底革命なんて起こせないだろうし、成功なんてしないな。

世界の中には、どれだけ非道な王が君臨していても命が惜しくてその意思がない者達もいる。

お前達の意思は良くわかった。だが無理に革命を起こすのではなく、まず王にその意思を伝えるべきでは?

革命も武力で統制するのではなく、平和的に事を進めることだって出来る。お前達のやろうとしていることは先王と同じことだ。

ん…これはお前達に言うことではなく頭領や幹部どもに伝えるべきだったか」