サクセサーズ

今の王家を玉座から引き摺り下ろし、自分たちがジストを統制しようと考えている者もいるかもしれないのだ。



はじめ国民はなかなか革命軍に参加しようとはしなかった。ジストの国民は争いを好まない人が多かったからだ。



革命は国民の支持を仰げず不発に終わるだろうと思っていた。しかし、ある日突然広場で演説をし始めると、見えない糸に引っ張られるかのように国民たちは集まった。



「国王は本性を隠しているだけだ!今はイイ顔をしているだろうが、父親のように我々を苦しめ搾りあげた金で私腹を肥やすに違いない!

お前たちは先王の行いを忘れたか。我々に対する仕打ちを忘れたわけではなかろうな」