サクセサーズ

革命軍の者たちは殺気立った表情で二人を睨みつけいた。それにリリィは圧倒されて身体がすくんだが、震える手で杖を強く握りしめた。



かかれと合図がかかると矢が一斉に飛び、武器を持った者たちがどっと押し寄せる。



迫り来る恐怖。こんな攻撃は避け切ることは出来ないと判断し、リリィは震え声で魔法の詠唱をし始めた。



「星と光の精霊よ…せ、聖なる光で全てを拒絶し我らを守りたまえ!サンクチュアリ!」



リリィとアレンを光の防壁が包み込んだ。接近した者は弾き返され、当たった矢は折れて地面に叩き落とされた。