サクセサーズ

倒したか。アレンが駆け寄って確かめに行くとどうやら気絶しているようだった。


腕には小さいが黒い斑点がいくつもあった。きっと侵食が始まったばかりなのだろう。アレンはリリィにあの魔法を使えと言った。



リリィはライト・パージの魔法を唱えた。すると、白い光が男を包み込んだ。黒い斑点も何もなかったかのように消えてしまった。



「これで平気だろう。今のうちに行くぞ」



二人は道の邪魔にならないよう男を外れに寄せて再び走り出した。