サクセサーズ

早く行かなければと言い、二人は中央にある円形の建物…闘技場へと急ぐ。静寂な町の中を走り抜ける。



走っていると急にアレンは立ち止まり、リリィの腕を掴んで物陰に隠れた。その刹那矢がトストスと先程いた場所に突き刺さった。



「ひっ…!」



リリィは思わず声を上げた。ここはもう戦場と化している。アレンはすかさず外へ出てナイフを投げつけた。革命軍は民家の屋上にいた。ちょうど手に当たりうっと呻き声を上げて弓をその場に落とした。



「リリィ今だ」



アレンの合図に合わせてリリィはジャッジメント・アローの魔法を唱えた。何本もの光の矢が身体に突き刺さり、身体はよろめいて屋根から落ちた。