サクセサーズ

やっとの思いでパーズの町に着いた。風景こそは城下町と変わらないものの、どこか物寂しく、そしてどこか重々しい雰囲気が流れていた。



「まるで死んでいるようだな」



アレンの例えは的確に今の状況を表していた。人気は少なく、すれ違う人も正気を吸い取られてしまったかのような顔をしている。町に並ぶ店には誰もいない。



そして、途中のオアシスで見たのと同じように墓がたくさん見えた。ここでも何人もの人たちが亡くなったのだろう。