サクセサーズ

リリィはアレンの頼み事に承諾した。思い返して見れば、ダグラスと対峙した時もやり過ぎなくらいに痛めつけ、シャーマンの集落でもジルとは違い、狂気に似たような物を感じた。



アレンが戦うことが好きなのはわかっている。そのことを自覚してのことだろう。




「う、うん。ちゃんと止められるかわからないけれど、頑張るね」




アレンは返事を聞いて安堵の笑みを浮かべた。



「ありがたい…さ、練習に戻るぞ。俺も油断しないようにしないと」




何事もなかったかのように、魔法の練習に戻った。 練習は夜になるまで続き、何日も何日も日が過ぎて行った。



二人は革命軍が再び来るのではと疑ってはいたもののその動きは全くなかった。