サクセサーズ

「ア、レン怒ってる?」



リリィは気まずそうに恐る恐る話しかけた。アレンは首を横に振って、心配させてすまないと謝った。



リリィにこのことを話さない方がいいのだろうか。いや、ちゃんと話すべきであろう。



血や戦う様を見なければ闘争本能が掻き立てられることはない。もし、暴走してしまった場合自分を止めてくれるストッパーが必要になる。そうしないと、被害が甚大な物になってしまう。




「リリィは俺が戦っている所を見たことがあるだろう?俺は戦いになるとつい気分が高揚して止まらなくなってしまう。

そうなったら死人が出ないうちに止めて欲しい。大袈裟なことだと思うかもそれないが頼む」