サクセサーズ

「そ、そっか…ごめんなさい」



リリィは謝るって体勢を直してベッドに座り込んだ。アレンを怒らせてしまったのかと思い、申し訳ない程度だがアレンに背を向けて顔が見えないようにした。



リリィは今日のことを思い出していた。ジルとの突然の別れ、闇の継承者との対面、カフラーの願い。あまりにも衝撃的なことが多すぎてどうしたらいいかわからない。




わたし…大丈夫なのかな。心労と同時に自らへの圧力が重くのしかかる。魔法もまだロクに使えないから、足を引っ張ってしまうのではないかと。このままだと押し潰されてしまいそうなくらいにリリィは思い込んでいた。



誰も死なせたくはない。もう闇の力で誰かが傷ついてもらいたくない。誰が守る?光の継承者であるわたしがやらなきゃ。でも、そんな力わたしになんか…。




リリィは卑屈になって、ボロボロと涙が溢れてくる。止めようとしても涙が止まらない。