サクセサーズ

「人より身体能力はかなり優れてると思うけど、色々不便なこともあるよ。さっきみたいにね」



アレンはルキの能力を再確認して、もう一度釘を刺した。遠くでも聞こえるというのなら、二人の会話も聞こえたはずだ。




「まさかお前、俺たちの本当の目的を知っている訳ではないだろうな」



「…」



黙ってポーカーフェイスをしているつもりなのだろうが完全に目が泳いでいる。知りませんと言わんばかりに逸らしている。再び図星をついたようだ。




「…まあいい。お前みたいなガキに知られた所で問題はないしな。ただ、革命軍じゃなかったらの話だがな」



子供たちも働いていて、貧富の格差があるこの国ならありえないこともない。