サクセサーズ

アレンも向かい側のベッドに腰掛けて剣の手入れをする。手入れをしながら気づいたのだが、白い肌が若干日焼けしていた。




以前からこの色白は少しコンプレックスだったから、この際日焼けしてもいいかとどうでもいいことを考えているとあの時の子供が食事を持って部屋を訪れた。




「お客さん!お食事を…」



「クソガキ、うるさい静かにしろ」




シッと指を立てて合図をすると、ムッと少年は顔を顰めたが寝ているリリィを見てわかったよと静かにテーブルの上に食事を置いた。




「お兄さんと話がしたいな〜ボク暇なの。お姉さんのジャマしたくないから、外に出て話さない?」



目上の人に対して砕けた感じで話す少年は正直嫌いではあるが、リリィの眠りを妨げる訳にも行かないので渋々剣を鞘に戻して部屋の外に出た。