サクセサーズ

「まったく…呑気な奴だな」



リリィの寝息を聞いて、アレンはため息をついた。でもこいつは人の死を目の当たりし、ついさっきファラオと話をしたんだ。そう思えば心労が溜まるのも無理もない。



日が落ちる前に宿屋に到着して、リリィをベッドに寝かせてあげた。スヤスヤと規則正しい寝息からどうやらキチンと眠れているようだ。