サクセサーズ

「あ、アレン…待って」



立ち上がって疲れた体に鞭を打ってアレンを追いかける。リリィは何にもない所でバタンと盛大に転んでしまった。



アレンは転んだのに気づいてリリィに駆け寄る。



「…ちゃんと周り見てるのか?」



皮肉を言った後に腰を下ろしておぶってやると彼女に言った。なんだかんだ言って優しさがにじみ出ている。



リリィはこくんと頷いてアレンの広い背中に乗った。温かくてとても落ち着く。気がつけばスヤスヤと眠りに落ちていた。