放課後、いつものように、夏織と、生徒玄関に向かった。

夏織と、生徒玄関で、靴を履き替えようと、あたしの、下駄箱を開けた。

海夏「ひぁあっ!!!」

夏織「なっなになに!?ってひぁあっ!!!なにこれ!!」

海夏「ネズミのおもちゃ?」

おもちゃだ。なんで。

夏織「何でおもちゃ?」

海夏「わからない。」

夏織「今くらい、裏だしなよ。」

海夏「うん。」

誰よ。

こんなことしたの。

絶対後悔させてやる。

許さない。

夏織「海夏。私、見たかも。」

え!?

海夏「本当!?」

夏織「うん。多分、秋花軍団だと思う。海夏の靴箱に何か入れてたから。」

秋花か。 

あたしと、夏織が、話していると、秋花軍団(アキバナグンダン)が、近づいてきた。
秋花「あら?ネズミの人形?そんなの好きだったの?春岡さん?」

は?

てめぇらだろーが。

海夏「あたし、こんなの好きじゃないけど?」

あたしは、秋花を、笑いながら見た。

鋭い視線で見たあたしに、少しビビったのか、少し経ってから、返事が来た。

秋花「じゃ、じゃあ、その人形は何かしら??」

秋花は、嘲笑うかのように言った。 

夏織、海夏「それは、あ「あなた達がやったんでしょ?」 

あたしは、夏織の、言葉を遮って言った。

秋花「証拠はあるのかしら?」

秋花は、勝ち誇ったように言った。

海夏「防犯カメラあるんだけど?」

あたしは、笑いながら秋花を見ると、悔しそうに、視線を逸らした。

海夏「あれ?返す言葉が無くなった?」

あたしが、ニヤけながら言うと、一人の女が、殴りかかって来た。 

女4「調子のんなー!!!」

はぁ。声を出さなきゃ殴れないわけ?

あたしは、その攻撃を、まともにお腹で受けた。

はぁ。

全然痛くないし。

女のほうを見ると、自分の手を見ながら、顔を、歪ませていた。

てめぇの手、どんだけ緩いんだよ。笑笑

痛んでいるうちに、あたしは、その女の、顔面に、拳をヒットさせた。

女4「クハッ!」

痛そ!

バキって言ったし。

女子軍団「この野郎ー!!!」

そう言って、軍団全員が、殴りかかって来た。

あたしと、夏織はその攻撃を1つ1つ避けて、全員に、殴りかかった。

夏織「あーあ。伸びちゃってるよ。」

ザマァでしょ?笑笑

海夏「夏織もやるねぇー!」

うん。

夏織は最近強くなってる。

ま、あたしのおかげ?笑笑

夏織「だしょー?でも、やっぱ、海夏には、勝てないよ!」

うふふ!

当たり前っしょ?

総長、ナメてもらっちゃ、困りますわ!

海夏「当たり前!」

夏織「ですよねー。笑笑」

夏織は、そう言って、俯いた。

大丈夫。

お遊びだから。

すぐ直る!

無視無視!

ースタスタ

夏織「あっ!ちょ、海夏!待ってよぉー!!!」

ほらね笑笑

夏織「どこ行くの?」

決まってんじゃん。 

海夏「ん?パンダ女のとこ。」

あたしは、そう言って、歩くペースを上げた。

パンダ女ってのはね、あたしの姉貴のこと。

姉貴の化粧が、パンダみたいで、ケバイのよ。

だから、パンダ女なの。

うふふ 

面白いでしょ? 

ついでにあたしの家族は、5人兄弟なの!