秘密の異端者 secondstory


私はその声を聞いて
包丁を落とした


「…ない、死ね…ない。まだ…」


それを見て母親は
優しく笑ったんだ


「そうでしょ
そうでしょ
まだ、死ねないでしょ

それで良いのよ


貴女は生きてる

それで良いの」


私はそれを聞いて
静かに涙を流した