「闇月は、居たくない?」


和哉の優しい声に頭を振る

私の目には止めどなく
涙が溢れた


私は知らなかった

人は嬉しい時にも泣くことを

こんなにも、温かな涙がある事を______



「私も…、

俺も皆ともっと一緒に居たい!」




私は俺で、俺は私

私はずっと
闇月も鮎も作り物で
まがい物だと思ってた

世界に絶望し、人を嫌う
冷たい氷月だけが
私の本当の人格だと信じてた


でも、本当は違った