私は屋上の床を蹴る 身を裂くような強い風が頬を殴った 私の身体はグングンと 地面に近づいていく だが、地面にぶつかる直前に 身体は羽が生えたように軽くなり そのままフワリと着地した その姿を弦は見付けていた 私と彼らの距離はまだ遠い だが、弦はその双眼をしっかりと こちらに向けていた 「氷月…」 弦がポツリと零した言葉に 辺りはシンとなる その代わり、沢山の目が こちらに向けられていた