電話を切った私は 母さんと父さんがいるであろう リビングに足を向けた 予想通り二人はソファーに 座って喋っていた 「父さん、母さん」 私はそんな二人に声をかける 柔らかな声と表情で振り返る 父さんと母さんは 私が再びこの家を出るなんて 思ってもいないだろう 「ん?なあに?」 母さんの優しい声が 私の心を締め付ける ぐらぐらと気持ちが傾きそうに なるのを息を吸って押さえ付ける