空を仰いだのは 何となく後ろめたさを感じたから こんなにも温かくて優しい奴に 私は正体を隠していて 女だということも黙っていて 本名すら告げていない おまけにフードを外せないのだって きっと心の何処かで 信用しきれてないからだ 私たちの間に 静かな空間が生まれる 私はフェンスに背を向け 凭れ掛かかると 目を閉じた