秘密の異端者 secondstory


空を仰いだのは
何となく後ろめたさを感じたから


こんなにも温かくて優しい奴に
私は正体を隠していて
女だということも黙っていて
本名すら告げていない

おまけにフードを外せないのだって
きっと心の何処かで
信用しきれてないからだ






私たちの間に
静かな空間が生まれる




私はフェンスに背を向け
凭れ掛かかると
目を閉じた