秘密の異端者 secondstory


「本当は怖いの。鮎がまた、死にたいって言うんじゃないかって。今度こそ、本当に死んじゃうんじゃないかって…」


母さんは俯いていて
表情は見えない


「貴女が出ていったとき、怖かった。でも、ずっと生きようとしてたのを私達は見てたから、鮎を信じようって父さんと話した」


父さんを見るとさっきと変わらず
固く目を閉じてソファーに
身を預けていた




母さんの頬に一筋の涙が流れる