「本当は怖いの。鮎がまた、死にたいって言うんじゃないかって。今度こそ、本当に死んじゃうんじゃないかって…」 母さんは俯いていて 表情は見えない 「貴女が出ていったとき、怖かった。でも、ずっと生きようとしてたのを私達は見てたから、鮎を信じようって父さんと話した」 父さんを見るとさっきと変わらず 固く目を閉じてソファーに 身を預けていた 母さんの頬に一筋の涙が流れる