そんな私の様子に苦笑しながら
裕は答えた


「さっき、屋上から出たとき闇月が居なかったから気になって…。どうかしたのかなって」


私は裕をじっと見つめる

それから短く息を吐いて


「何となく、授業に出る気になれなくてな」


と空を仰いだ




「闇月でも、そんな日があるんだね」


今度は裕がクスクス笑った


「まぁね」