《なんだ?言ってみろ》

「少し手を貸してほしいのですが」

《手?》

「とりあえず、今から私のところに来て貰って良いですか?」

《あ、あぁ。今どこだ?》

「えっと…」


高台…

私は咄嗟に答えられなかった


恐らく初めて訪れたこの場所を
炎月と出会ったこの場所を
私だけのものにしたかったのかも
しれない…

今はそんなこと言ってられないのだが