「いつ、学校来たんだ?」


安定の屋上へ向かいながら
私は二人に聞く


「3限の終わりくらいだよ」


私の問いに答えたのは和哉


案外早かったんだ




「本当はそのまま屋上で午前が終わるまでサボろうと思ってたんだけどね」

「何でサボらなかったんだ?」



私がさも不思議そうに聞けば
和哉の後を弦が繋いだ


「とりあえず、お前を教室まで迎えに行ったら寝てたから、起きるの待ってたんだよ」