秘密の異端者 secondstory


相変わらず主語がない

まぁ、そんな弦との会話に
慣れてしまっているのだが



「別に何もないって」

私は平然と言うのだが
弦はそれでもなお私の目を
ジッと見つめていた

それが数秒続くと

私から目線を外し
目を閉じてから

「言いたくなったら言え」

と言った