永遠の君に

「初めてだよ、君みたいな若い人は」

私は言った。

「ファンなんです」

優衣が言った。

「ありがとう」

私は微笑んで言う。

「これからも応援してます」

優衣は丁寧に頭を下げると、私の前を去った。

私は彼女の後ろ姿を見送ると、楽屋のドアを開けた。

「お疲れ様です」

佐々木がコーヒーを用意してくれていた。

「ありがとう」

私はコーヒーを飲んだ。

「何かいいことがあったんですか?」

佐々木が聞いてきた。