敏感――優衣の躰は、この言葉が似合っているような気がした。

私が肌に息をこぼせば、優衣は甘い声をあげた。

私が触れると、彼女は甘く反応した。

楽器だと、私は思った。

唇にも、指にも、吐息にも反応する姿は、まさに楽器だと。

優しくしても、激しくしても、優衣の躰は敏感に反応した。

その反応を楽しむように、私は彼女を狂わせる。

唇、肌、胸に、私は触れる。

触れれば触れるほど、反応はさらに加速した。

「優衣…」

繋がった体勢で、名前を呼ぶ。

優衣が私の首に両手を回す。

甘い毒を含んだキスをする。

「――ッ…」

ギシッと、ベッドが軋んだ。

唇を離すと、真っ先に出てきたのは、甘い吐息。

優衣が私を見つめる。

その瞳に応えるように、私も見つめ返した。

そのまま見つめ合っていたら、優衣が私の首筋に顔を埋めてきた。

吐息が肌に触れる。

ドキッとした。

隙間なくピタリとついた躰同士にも、ドキッとした。

それが、私と優衣の関係を表しているみたいで、やらしかった。