翌朝。

私はリビングの床の上で目覚めた。

とてつもない肌寒さを感じて。

寒さを感じたのも、無理はない。

裸のまま、リビングで眠っていたのだから。

時刻は午前4時。

朝香はいない。

周りには、脱ぎ散らかした服。

私の隣には、裸のまま優衣が眠っていた。

昨日、私たちは情事を過ごした。

朝香の帰りに怯えながら、この部屋で彼女の躰を奪った。

そして、私と優衣の躰の中は毒にまみれていた。

快楽と言う名の副作用の、甘い毒に――。