永遠の君に

雑誌記者の仕事が大変だとは言えど、たまには早く帰ってきて欲しい。

そう思いながら、私はソファに座っていた。

優衣は後片付けをしていた。

食器同士がこすれ合う音と、蛇口から流れる水の音が、沈黙状態のリビングに響く。

正直言って、とても目立った。

キュッと、蛇口をひねる音がした。

どうやら片付けが終わったらしい。

私は待っていたと言うように、尋ねることにした。

「なあ、優衣ちゃん」

手についた水滴をタオルで拭っている優衣が私を見る。

「何ですか?」

「私のこと、どう思ってるんだ?」

私の質問に優衣はクスッと笑うと、
「何でそんなことを聞くんですか?」
と、言った。