永遠の君に

「何か、目立ちますね」

クスッと、優衣が笑った。

「そうか?」

確かにそうだと思った。

こんな大勢の生徒の中に、私のような保護者が1人いたら、やっぱり目立つだろう。

「やっぱり、目立つか?」

「目立ちますよ。

君塚さん背が高いし、遠くからでもよくわかりました」

頬が急に熱を持ち始めたのを、私は感じた。

「あ…。

紅いですよ、君塚さん」

優衣の手が、私の頬に触れた。

ただ触れられているだけなのに、心臓が高鳴る。

相手は、“娘”だぞ。

「照れ屋なんですね」

優衣が手を伸ばし、私の前髪を撫でた。

その仕草にも、心臓の高鳴りが止まらない。

もう止まることを忘れたと言うように、高鳴り続けている。

その時だった。