ストーカーは胸から血を流し、仰向けに倒れていた。


一瞬の静寂の後、千鶴の悲鳴がトンネル内に響いた。


力が抜けてしまったのか、しゃがみ込んでぶるぶると震えている。


俺は千鶴の元に駆け寄り、そっと肩を抱いた。


「大丈夫。大丈夫だから」


そう言いながらも、俺自信、震えていた。


目の前で人が死んだのだ。


男の予言は、やはり本物だった。


もしかしたら、千鶴が殺されていたかもしれなかったことを思い出し、俺は身震いした。


そして、その二日後。


つまりは今日になるわけだが、俺は男に“おまえは今日、殺される”と宣告された。