肩を叩かれ、千鶴は小さな悲鳴を上げて振り向いた。
ストーカーと千鶴が対峙した。
ストーカーが大きな口を横幅いっぱいに広げ、笑う。
その様子は、獲物を前にした獣に似ていた。
いや、実際、獲物を前にした獣だったのかもしれない。
「こんな時間に何してるんだい?」
ストーカーの妙に甲高い声がトンネル内に響いた。
三十代後半に見えるが、声は若々しい。
「なにって……家に帰るだけです」
声は怯えているようで少し震えているが、逃げ出すわけではない。
背中を向けているので表情は見えないが、意外と勇気があるなと思う。
「嘘はよくないなぁ」
「え?」
「いつもはこの道を通らないじゃないか」
「なんで……」
千鶴が一歩、二歩と後退りした。
ストーカーと千鶴が対峙した。
ストーカーが大きな口を横幅いっぱいに広げ、笑う。
その様子は、獲物を前にした獣に似ていた。
いや、実際、獲物を前にした獣だったのかもしれない。
「こんな時間に何してるんだい?」
ストーカーの妙に甲高い声がトンネル内に響いた。
三十代後半に見えるが、声は若々しい。
「なにって……家に帰るだけです」
声は怯えているようで少し震えているが、逃げ出すわけではない。
背中を向けているので表情は見えないが、意外と勇気があるなと思う。
「嘘はよくないなぁ」
「え?」
「いつもはこの道を通らないじゃないか」
「なんで……」
千鶴が一歩、二歩と後退りした。



