廊下はあれから、ざわめいた。
桃子の知り合いに送ったメールは人々によって、伝わった。


「鮎川さんって一年の?
サッカー部のマネージャーよ。」


こんな噂が飛び交った。


「菜々美ー。」


「優美…。」


「大丈夫?
なんでこんなことになったの!」

「あのね…」

「許せない、松森さん…。

マネジャーあんなに頑張ってたのに。
ただ住んでるだけじゃない。

かわいそうに。

菜々美ここで泣いてるわけにはいかないよ。」

「うん。」