オレ様専務を24時間 護衛する Ⅱ



それでも彼は無言のまま。

だから私は、再び、捨て身の術に出た――――。



Yシャツ姿で背中を向けている彼に

背後からギュッと抱きついた。


一瞬ビクッと反応した彼だが、

すぐさま私の腕を解こうと手を掛けて来た。


けれど、そんな事は百も承知。

押さえ込み状態の私の腕を解こうなんて100年早い!!


私はそんな彼にありったけの想いを込めて言葉にした。


「好きですっ!………大好きです!京夜様に嫌われたくないんですッ!!私に悪い所があるなら、何でも言って下さい!直ぐに直しますからっ」



彼の為なら何でも出来る。

腕の1本や2本、折れたって全然平気!

拒絶されるのだけは………。


あれだけ気合いを入れた筈なのに。

言葉に出してしまったら、感情が溢れ出してしまった。

気付くと彼の背中に顔を埋め、私は涙を溢れさせていた。


すると、優しく腕を2回タップされ

条件反射のように腕の拘束を解くと

彼がゆっくりと身体を反転させて、

そして、彼の長い腕が私の両腕を掴んだ。


何をされるのかとじっと見つめていると、