それでも彼は無言のまま。
だから私は、再び、捨て身の術に出た――――。
Yシャツ姿で背中を向けている彼に
背後からギュッと抱きついた。
一瞬ビクッと反応した彼だが、
すぐさま私の腕を解こうと手を掛けて来た。
けれど、そんな事は百も承知。
押さえ込み状態の私の腕を解こうなんて100年早い!!
私はそんな彼にありったけの想いを込めて言葉にした。
「好きですっ!………大好きです!京夜様に嫌われたくないんですッ!!私に悪い所があるなら、何でも言って下さい!直ぐに直しますからっ」
彼の為なら何でも出来る。
腕の1本や2本、折れたって全然平気!
拒絶されるのだけは………。
あれだけ気合いを入れた筈なのに。
言葉に出してしまったら、感情が溢れ出してしまった。
気付くと彼の背中に顔を埋め、私は涙を溢れさせていた。
すると、優しく腕を2回タップされ
条件反射のように腕の拘束を解くと
彼がゆっくりと身体を反転させて、
そして、彼の長い腕が私の両腕を掴んだ。
何をされるのかとじっと見つめていると、



