シャワーを浴びてる最中も悶々としていて、
スキンケアが終わった今でもスッキリしない。
ただ単に酔いが回って爽快感が無いだけなら問題ないんだけど、
根本的なところが確実に違う気がして……。
鏡に映る自分の姿を眺め、無意識に溜息が零れていた。
そろそろ行かないと……。
モヤモヤ感が晴れないまま、彼がいるリビングへと。
「温かいのでいいよな?」
「あっ、はい」
リビングにいるかと思ったら、キッチンから声がかかった。
そんな彼のもとに向かうと、
「ん」
「……有難うございます」
ほんのり甘酸っぱい香りのする飲み物を手渡された。
「はちみつレモン?」
「二日酔いにならないようにな」
「…………すみません、お気遣い頂き……」
「フフッ、たまにはいいんじゃねぇの?」
「え?」
「俺と飲む酒と友達と飲む酒は違うだろ」
「まぁ、………そうですね」
嫌味で言われているのか、はたまた私を気遣ってか……。
それさえ考えるのも面倒だ。
そんな事より、胸の奥に燻っているこの感情を何とかしたくて。
どうしたらスッキリするんだろうか?
いつもの定位置に腰を下ろし、
はちみつレモンのお湯割りに口をつけながら、
モヒートを飲む彼の横顔をじっと眺めていると。



