「ねぇ、それって本当なの?!」
「うんっ!だって、5000円の会費じゃ、景品なんてたかが知れてるじゃん。それに料理だって、打ち合わせの時のメニューに無かった物ばかりだし、あり得ないくらい豪華だったじゃん!」
「そう言われれば……。確かに、同窓会で食べれるようなメニューじゃ無かったかも」
「でしょ?結婚式だって、そうそう食べれないような高級食材のオンパレードだったじゃない」
「じゃあ、御影の御曹司の相手が………あの中に居たって事?!」
「………そうらしい」
「「って、誰なのぉ~~っ!?」」
幹事の子とその友人が化粧室前で会話していた。
内容が内容だけに、発狂に近い声で……。
ここが、カラオケ店なのが有難い。
朱夏もその会話を耳にして、気付いたようだ。
瞬時に視線を私の方に向けて、固まっている。
「朱夏」
「っ……うん」
私は彼女の腕を取り、何食わぬ顔で化粧室内に足を運んだ。
あの場で朱夏に話をするのも危険だし、今更弁解した所で何も変わらない。
個室1つ1つを確認した朱夏は、
「どういう事?あの子らが話してた事って、本当なの?希和知ってたの?」
「ううん、何も聞いてない」
「じゃあ、どういう事?何で御影の名前が出てくるわけ?」
「それは………多分………」



