「ご心配をお掛けして申し訳ありません。今、市内の△△病院にいます」
「はっ?!△△病院って、怪我でもしたのか?!希和は無事なんだろうなッ?!」
「はい、私は何ともありません。ですが、三浦さんが意識不明で」
「はっ?おい、どういう事だ」
私の無事を確認した彼。
ほんの少しだけ落ち着いた声音に安堵する。
私はこれまでの経緯を簡単に説明した。
そして、20分程すると京夜様が姿を現した。
「希和ッ!!」
私の無事を自分の目で確認した彼は、
何とも言えないほど安堵した表情を浮かべた。
そんな彼の背後から真っ青な顔をした天宮凪彩が姿を現す。
そんな彼女に駆け寄って、私は彼女の手をギュッと握りしめた。
「タクシー内で出来る限りの応急処置はしました。痙攣を誘発する恐れがあるので、出来る限り吐かせないように努力しましたけど……。ここへ来た時には既に意識も無く、軽い痙攣が起きてましたので……」
「………彼は大丈夫なんでしょうか?」
「大量に飲んだ訳ではないので、大丈夫だとは思うのですが………」
「……そうですか。有難うございました………」
凪彩さんは膝から崩れ落ちるように座り込んでしまった。
そんな彼女を椅子に座らせると……。



