それでも君に恋をする。



「はあはあ・・・・。」

つ・・つ着いた・・・。

《新入生はこちらにクラスごとに並んでください。
 繰り返します──────》

そうだ・・・。やばい。アタシ・・・クラス確認し忘れた・・・!!
どどどどーしよ~~
皆並び始めてるのに!!

あわあわウロウロしているアタシ。

「どーかした?」

突然知らない男の子に話し掛けられた。
ウロウロしてるアタシを心配してくれているみたいだ。

いや・・・アタシこの人の事知ってるかもしれない。
知ってるというかつい最近まで同じ学校だったアイツ──?

「えっと・・・その・・・。」

「もしかして花園?」

「え?」

やっぱり・・・。
アタシの名前知ってるって事はもしかして
本当にアイツ──?

「今何で名前知ってるかって?」