君のおかげで






ピピピピ…




いつものように目覚ましで起きる。



そしていつものように着替えて、朝ごはんを食べて、学校へ行く。



学校へ行く途中、彼女を迎えに行く。



これが俺の毎日。



特に変わったことのない平凡な毎日。


夢中になれるものなんてない。




彼女のことは好きだが、自分の世界が彼女だけに染まることはない。



夢中になれるものがなくても、それなりに楽しく生きているならそれでいいと思う。







そんな風に考えていたのに…