「そう? でも今日ずーっとうわの空だよ?」
「な、何もないよ あはははは……」
美緒ちゃんの私を見てくる視線が痛い……
「もしかしてー、桜井くんとか?」
桜井くんの名前を出されて、拾っていたものをまた散らかしてしまった。
「あーもー何やってんの?」
「ごめん……」
「で、告白はしないの?」
「こ!?」
いきなりそんなこと言われて大きな声を出してしまった。
星野どうかしたかー?という高間くんの声が聞こえた。
「なんでもないよー! 邪魔してごめんねー!」
言ったあとに美緒ちゃんのほうを見た。
「こ、告白とか無理だよ! 私なんて可愛くないし、桜井くんはモテるんだよ? 私なんかが告白しても……」
ゴスッ

