「まあ、入れよ」
とケンが言い、私とショータはケンの部屋に上がった。
久しぶりに来るケンの部屋。
なんだか少し変わったような気がする…でもどこが変わったのかわからない。
前来たときと空気が違う…。
私とケンはソファに座り、ショータは床にあぐらをかいた。
「何でちえとお前が一緒にいたんだ?」
ケンがショータに聞く。
「たまたま会ったんですよ〜。奥さんっぽいなと思ったんで声掛けてみたら、なんと正解でした!俺すごくないっすか?」
「よくわかったなあ」
「いや〜人妻じゃなかったらナンパしようと思ったんですけどね〜!こんな可愛い奥さん、羨ましいっす!」
「お前それナンパしたら俺の嫁だったっていうパターンだろ」
「違いますって〜!ね、奥さん!」
いきなり話を振られて少し驚いたけれどとりあえず
「ぁ、はい」
と話を合わせておいた。
