相変わらず賑やかい。
と言うより、騒がしい。
やっぱり私には合わない場所かもしれない。
エイコの後をついて行きながら、周りを見渡した。
若い男女が狂ったように踊っている。
前は私もああだったのかな、なんて思ったら恥ずかしくなってしまった。
「ちえさん!!!!」
エイコのテンションがすごく上がっているのがわかる。
「やばいっす!いました!!!!あれです!わかりますか?あの右の男!!!やば!!」
エイコが指差す先には、2人の男がいた。
その右側にいるのがエイコの好きな人なんだそう。
私より年上に見えるその男。
確かにイケメンだ。
「うわ!気付かれた!手振ってるし!!やーやばい!!ちえさん、行きますよ!」
そう言ってエイコは私の手を取り、ぐいぐい引っ張っていった。
