翌日、18時ちょうどにケンから電話がかかってきた。


『着いた』


「わかった!今行く〜」





いつもは大事にしまってある、ケンからもらった婚約指輪。

今日はケンに会えるから、久しぶりにはめてみた。



やっぱりいつ見ても綺麗で見惚れてしまう。





ブーツを履いて玄関を出ると、風が強くて寒かった。







黒い車を発見。
ケンの車だ。



「お待たせ〜」


ドアを開けて助手席に乗り込んだ。
車内は暖房が効いていて暖かい。



「寒いな」

「うん、寒いね」



そんな会話だけして、車は動き出した。