「ケンと出会えて、よかった」


私は恐る恐る口を開いた。




「俺もだよ」




「…一緒にいて、楽しかった」



「うん」





「なんだか、おかしいの…ケンと、一緒にいると、幸せで…」




ケンは黙って聞いていた。





「私、ケンが好き…」







沈黙が流れる。




















ケンが立ち上がった。




そして何も言わずに立ち去った。








お風呂から、シャワーの音が聞こえる。







やっぱりヤリ目の女に、いきなりこんなこと言われても困るよね。

シャワー浴びて、さっさと帰ろうと思ってるんだよね。



ごめんね。








10分後、シャワーを浴びたケンが戻ってきた。