真実アイロニー【完結】


翌日。
朝食を食べてから、俺は小早川を公園まで送った。


家まで送る、俺から外泊の説明する。
そう言ったのを、小早川は全て拒否した。


「大丈夫だから。
あの人達は私に興味なんてないんだから。
先生の事悪く言われたくない」



彼女はやっぱりニコリともせずに、はっきり俺にそう告げた。



仕方なく公園まで送った俺は彼女の後ろ姿を見送った。
小早川は手を振る事なんてしない。



どこまでもあっさりしていて、俺に興味なんてモノは微塵もないんだと思わされる。



小早川がいなくなった車内で、俺はハンドルに腕を乗せると顔を埋めた。


夏休み明けてからどんな顔をして話せばいいんだろうか。



結局、夏休み中小早川が連絡して来たのはその一回だけだった。


履歴に残る小早川の電話番号。
それを見つめて、何度も溜め息を吐いた。


【小早川】そう、登録だけはした。


こっちからかける事はない。
小早川が俺を必要だと、そう感じた時に連絡くれたらそれでいい。