「だいだいお前は誰だ?見かけない顔だぞ?よその者だとしたらさっさとでていった方が身のためだと思うが・・・」
 忠告してやった。俗にいうちょっとした親切心というやつか・・・。
「わ、私違うです、ここの生徒ですっ。」
ムッとした顔で睨み返してきた。
「・・・名は?何組だよ?」
半信半疑で尋ねた。
「1年D組の木津音美月なのです。以後お見知りおきを、ですっ。」
木津音美月だと?コイツがか?
「木津音なら、地味で冴えない黒髪の女のはずだっただろう。全く容姿が異なり過ぎている、騙したのか。」