ホームルームが終わると決まって俺は屋上にいく。大抵そこには誰もいないし、いてもせいぜい一人だ。だからこそ俺はここを好み毎日通っている。
今日も俺だけだな。
周りを見渡して呟いてみる。
秋の終わりを知らせる風が俺の黒髪を揺らす。どことなく心地良い風だな。
この学校の屋上は、芝生張りになっている。つまりくつろぐには最適な場所という訳だ。
大の字に寝転んでみる。
嗚呼、落ち着く・・・